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2006年3月 2日

NIFTY-Serve幽遊白書会議室語り 第1話「幽遊白書に出会ったきっかけ」

[テーマ: 考察 , ]

当時はオカルトブームでもあり、オカルト雑誌「ムー」は読んでいました。
親が買ってくるので当たり前のように読んでいましたが、今考えると、どういう教育方針だったんだろう?
その読者欄では「ペンフレンド募集中!幽遊白書イラ交しましょう」ともあり、「幽・・・ってなんじゃ?」「イラ交って・・・?」と思いつつ普通にスルーしていました。

塾で週間少年ジャンプを読ませてもらったときでした。ちょうど雪菜救出編で、飛影が垂金をぶっ飛ばしていた回でした。
ドラゴンボール・シティハンターなどが連載されている中の一作品であったため、なんとはなしに読んでいたのですが、各回のストーリーを想像で補わせる、行間が読める漫画に少し興味を持っていました。

冨樫義弘氏の漫画って、ちょっと斜め上に飛ぶんですよね、話が。だから、読者は「こういうエピソードがあったのかな?」と自動的に頭で考え補完してよむことになる。結構快感なんですよ。「うまいことテンポ良く読ませてるよな」っという爽快感が。

その幽助、桑原、飛影らの第一印象ですが、
幽助 : よーやっと飛影の存在に気づく幽助。「飛影!?」 知り合いが多いのか~。顔が広い
桑原 : 一番活躍していたから、主人公なんだな~とばかり。
飛影 : 印刷のくすみで飛影のハチマキが眉毛に見え、「一本まゆ毛の少年」だとばっかり思っていたという。
蔵馬 : その後しばらくは一切登場しないため、当分アウトオブ眼中デシタ。

当時は、ちょっと遠い進学校に行っていたこともあり、毎朝早く出かけては毎日テスト漬けの毎日で、現実逃避したがってました。

田中芳樹氏の「アルスラーン戦記」や「創竜伝」、「銀英伝」といったファンタジーモノにはまり込んでいた頃です。
飛び飛びでジャンプを読んでいるうちに、暗黒武術会編の飛影の未完成黒龍波で見事ヒット!
カッコイー!彼の強さにあこがれてしまいました。ジャンプを切り抜いてはスクラップし、模写して、「こんな強くなれたらな~」と自分でいろんな落書きを始めていました。弱い現実の自分とまったく反対の強い自分をイメージして、自分の生まれ変わった姿を落書きしては、漫画もどきの話も作ってました。
「両親が火事で死んで、自分はその火事の中で能力に目覚めて一人生きていくんだっっっ」てお話でした。うひー恥ずかしい。今でもその痛い絵は実家においてあります。

絵は親譲りでうまいほうで、すでに学校とかでは美術・図画工作なんかは得意中の得意で、学校帰りに変な工作をしては先生に見せて、なぜか先生らにちやほやされていました。先生らの求めている理想の生徒像に、自分を合わせるのがうまかった、というか、自分を自然と押し殺していたっていうか、いい子でいることを自然に体得していた感じです。
その反発だったんでしょうね。

対裏伽チームの蔵馬の妖狐変身シーンで「やれやれ・・・」、見事に変身願望に火が着いてしまいました。自分がをらりと変えることができてしまう、しかも強くなれてしまう。そのシチュエーションにぞっこんでした。

当時のキャラ人気投票を見てみると、読者の多数がこれと同じ路線を踏んでいたと容易に想像できます。
暗黒武術会初頭に行われた第一回人気投票では、飛影が一位で、これは「未完成黒龍波」の影響でしょう。
そして、暗黒武術会が完了して行われた第二回人気投票では、見事蔵馬君がトップです。

おそらくは「勉強に役立てて」という意味で祖母からもらったはずの図書券でコミックを買い、一巻目からむさぼり読んでました。

当初、蔵馬には妖狐の生まれ変わりという設定しかなかったはずですが、ジャンプ王道の「コンテンツの大量消費」によって、変身やパワーアップといった設定が後付されていった頃です。確か、飛影と雪菜の関係もまだ「腹違いの兄妹」という設定で、飛影の過去もまだ、冨樫氏の中で思案中であったはずです。(Vジャンプ創刊号「幽遊白書キャラ誕生秘話」より)
当時のジャンプは「ドラゴンボール」「スラムダンク」に続く「幽遊白書」という3本柱を得て、史上最高の発行部数を誇っていました。後期のジャンプ黄金時代です。(前期は「Drスランプあられちゃん」「キン肉マン」「奇面組」とかの時代)
当然、編集者の発言力が強く、人気を得られる演出手法が漫画家へ半ば強制されてたと思います。それが「コンテンツの大量消費」というやつです。友情・努力・勝利のキーワードにより、バトルこそが人気を一気に最高潮まで達成させられる演出であり、バトルの連続、つまりトーナメント形式こそが「売れる漫画」の法則になっていた時代です。
トーナメントではキャラクターを大量に創出しそしてそれを大量に消費していきます。この使い捨てにも似た手法で、コンテンツの持つ魅力を短時間で、強力に燃焼させ、そして真っ白に燃やしきってしまうのです。冨樫氏もこの渦中にいらっしゃったのだと思います。
事実、幽助霊体編のころは「一寸先は闇状態」でやっていた(Vジャンプ創刊号、冨樫氏インタビューより)ようで、エピソードにネタ切れを起こしたのか、復活編以降はだんだんとジャンプ色を色濃くし、次第に別の人気を得ててきていました。アニメ化ではこれがさらに顕著になり、人気を博した部分、つまり復活編以降の話をメインに、霊体編の話はほぼばっさりカットされています。
内藤も、その演出に憧れ、踊らされていた一人であったわけです。


後日、冨樫義弘氏は、見事その「王道」をひっくり返しています。
ハンター×ハンターで、ハンター試験に受かろうと悪戦苦闘するエピソードの中で、トーナメントが登場してくるのですが(キルアの「お菓子代に消えちゃった」のせりふが印象的)、ゴンたちは見事、そのトーナメントを途中で蹴り、後ろ髪をひかれることなくあっけらかんと去っていくのです。やったぜ冨樫!
ハンター×ハンターが求めている「売れる演出」というのは、「トーナメント」ではなく、一つの目標(父親に会う)に対して多数のエピソード(わき道)を設定できる、そもそもの世界設定にあります。たった一つの目標なのに、ハンター×ハンターはどれほどもののわき道に走っていることか。。。しかもそのわき道一つ一つがまたゲーム的な演出を用いられて面白いのです。「そうか、冨樫氏はゲームをやりたかったんだ」という印象でした。

内藤が幽遊白書にはまり込んだのは、「ジャンプ」で連載されていたから、なんでしょうね。原作者の思惑と異なった部分に対して自分がほれ込んでいることに、いまだにすっきり行かないところがあります。

次回は、幽遊白書と共に、もう一つ始めた事を紹介してみます。
これがなければ、今の自分はありえなかったぐらい、強烈なやつです。
ではお楽しみに~。

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投稿者:内藤瞑也 投稿日:12:39 | 返信する (0件) | トラックバックする (0件)
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